ウェブサイトではなく、まずは提供サービスを改善しよう。
ありがたいことに、日々、多くの相談をいただいております。
その中で感じるのは、皆さまテクニックに期待しすぎている、偏りすぎていると感じます。
ウェブサイトを改善するよりも、まずは自社サービスを見直しませんか?
提供サービスを徹底的に改善することから開始しませんか?
この点を強く発信したいと思っています。
デジタルマーケティングを行うにあたり、大前提として、素晴らしい商品が必要です。
その素晴らしい商品が社会に知られてない。
だからこそ、この素晴らしい商品と社会での認知の弱さ、このギャップを埋めるためにデジタルマーケティングを行うという視点です。
商品が未熟な段階で、マーケティングのテクニックで無理矢理、拡販してはいけないのです。
まだ商品がイマイチな時にテクニックに依存して拡販してしまうと、クレーム・炎上のリスクすらあります。
オンライン型学習サイトの事例
こちらのサイトは、月額2000円ぐらい払って会員になることで、レッスン動画を見れるというサービスでした。
しかし、これと近しいものが無料で YouTube に上がっているのです。
YouTubeとの違いを聞くと「動画の質がいいです」「カリキュラムが整ってるんです」とおっしゃりますし、当然、運営者さんはサービスに自信を持っています。
しかし、実際の消費者さんは、どのように感じるかというとズレがあるんですよね。
サービス提供側が考える強みが、サービス受益者には強みになっていない。
そもそも月額課金してまで勉強しようとする人って、意思が強いのです。
だから書籍で勉強してもいいし、YouTubeで自己学習もできる。
では、このサービスって誰が対象になるかと考えると、書籍や無料のYouTubeでは勉強する意志を継続できない方が対象じゃないかなと。
YouTubeには 確かに学習動画は多々あるけれど、どこから勉強したらいいのかわからない。
だから、学ぶ順番を整理する機能、自分の学習履歴を見せてやる気を維持するための機能を付ける、そんな工夫が求められます。
イメージとしてはライザップさんのような仕組み、つまり強制力こそが必要な商品性なのです。
今回の例では、YouTube と比較して特に競争優位がない中で、マーケティングだけ頑張ったとしてもなかなか難しい。
無理に訴求をして会員を集めたら、「登録したけど全然たいしたことなかったよ」なんて口コミが広がってしまい、将来にわたってサービス名のブランドを毀損してしまったかもしれません。
改めて思うのは、マーケティングをする時は、消費者第一ということです。
商品・サービスを徹底的に磨く。
そして、その素晴らしい商品がまだ社会に知られてないから、必要とする人に届けるためにマーケティングを行う、そんな順番です。
まだサービスが微妙な段階で広めてしまうと、炎上リスクはなにより、もしかしたらロイヤルカスタマーになる可能性あった人たちに、残念な気持ちを抱かせてしまうことがもっとも悲しいことなのです。
しかしユーザーに使ってもらえないことには、商品を磨くための声を得られない。
どうすればよいのでしょうか?
たとえば自分の友達や、友達の友達くらいの近い距離で、自社サービスを必要としそうな人を探しましょう。
その方たち、何か問題があったら『ごめん!』で済む関係の人に無料でもいいから使ってもらうのです。
その方たちの声をベースにサービスを磨く。
そして有料課金してでも使い続けてくれる段階になって、マーケティングで加速するという手順です。
まとめます。
とにかく商品をしっかりと磨くことが、最初にやるべきことです。
売上があがってこないからといって、デジタルマーケティングに頼るのはやめましょう。
消費者の課題を解決できる、素晴らしいサービスになっていることが大前提。
そしてその素晴らしいサービスを必要とする人に届ける段階になって、デジタルマーケティングという手段を導入することが皆にとってハッピーなのです。